わが友、不眠症
2017.04.23ブログ弁護士は並行してたくさんの事件を抱えている。どれも人の人生を左右する事件です。
夜布団に入ると、その事件達が頭をよぎる。
もっといい法的構成があるんじゃあ?…
もっといい証拠はないだろうか?…
尋問の質問の順番を変えたほうが効果的ではないのか?…
どんどん頭がさえて眠れなくなる。
夜中に突然目が覚めて、また再び思索に入り、眠れなくなる。そんな日々を繰り返している。
あの事件は、調停がいいのか、訴訟がいいのか…?、それとも…?
正直、寝付けないことが最近まで苦痛だった。
そんなとき、幻冬舎の見城徹社長の言葉を知った。
見城徹さんは、自称「筋金入りの不眠症」。
「毎日、くよくよと一日の反省をする。思い返すほど返すほど、自己嫌悪に陥り、頭がさえてねむれなくなる。昔は眠れない夜が怖かったが、今は自分の仕事スタイル。人が眠らないで考えたことが、今の自分を支えており、不眠症は大事な仕事のパートナーである。」という。
松下幸之助さんも、本や講演で、仕事のことが頭をよぎり、常に不眠症であったと話している。
不眠は、悪ではない。
悩んで、苦しんで、葛藤することは、仕事(事件)に本気で向き合っている証拠だ。結果を出すには、それくらい熱中しなければいけないということだ。成功している人はみんな陰で悩み苦しんでいる。
今日も眠れないんだろうなぁ。