今日も帰れない。
2018.06.13ブログ田町の銭湯でほっと一息つき、これから仕事二回戦頑張ります。
今日は、検察官の取調べDVDを視倒します!
取調べの可視化の流れを受け、捜査機関の取調べ録音録画DVDの開示が受けられるようになりました。
もちろん違法な取り調べが行われてないかをチェックする意味もありますが、一番の効用は、検察官が注目しているポイントがわかることです。被疑者段階の取り調べは、公判における被告人質問(反対尋問)の前哨戦みたいなものです。特に否認事件では、検察官はいろんな角度から被告人に質問を行います。検察官が重視しているところは、まさに裁判でも追及されるところです。専門的な知識のない被告人からの聴取だけでは、限界があります。取調べDVDは、本当に裁判の準備に助かっています。また、こちらが全く気づいていなかった証拠の存在なども示唆されることもあり、証拠開示にも役立ったりします。黙秘している被告人をどのようにしゃべる気にさせるかという方法も検察官によっていろんなやり方があり、参考になります。
しかし、しかし、しかーし、一回の取り調べは数時間にも及びます。捜査機関の取り調べは、質問・回答の繰り返し⇒調書の作成⇒読み聞かせ⇒調印という手続きを踏むのですが、調書の作成や読み聞かせの中でも、こちらにとって有利になるような話がでてくることもあり、気が抜けません。もちろん取調べは1回だけではありません。事件によってはDVDが10枚以上に及ぶこともあります。本当に疲れるし、ずーとみていると頭がおかしくなりそうです。
以前、裁判員裁判の相方は、取調べDVDを視聴したうえ、それを文字に反訳する作業を行っていたのですが、ボロボロになっていました。