六次の隔たり
2018.11.16ブログ先日、大阪で開かれた弁護士のホームページ営業のセミナーに参加しました。
「集客向上のためにどのようなホームページを作るべきなのか」をテーマに様々な観点からお話があり,とても参考になりました。
よく言われていますが,検索エンジンの上位にあるホームページは,当然集客率が高いようです。更新の多いホームページや情報の多いホームページが上位に来る可能性が高いようで,やはり資源があり,営業に大きな資本を投下できる規模の大きい事務所はホームページも充実したものとすることができ有利なようです。所属している複数の弁護士に1日1つの記事をホームページにあげることをノルマとして課している事務所もあるようです。
そんな事務所の話を聞いていると、一人の弁護士事務所であるうちでは到底太刀打ちできないなと正直思いました。むしろ日々差がつく一方です。また,無理やりブログに記事を書くのも何となく気が進みません。
この前,先輩弁護士に事務所営業についてお話しする機会がありました。その先生は,「1人のお客様を大事にすること」これに勝る営業はないとおっしゃっていました。一瞬「努力は裏切らない」とか「正義は勝つ」みたいな綺麗事はいわないで,もっと実践的な話をしてくれよと思いました(すみません)。
しかし、その先生は,さらにその後「一人のお客様の後ろにはたくさんの潜在的なお客がいる。一人のお客様を大切にすれば,どんどん紹介してくれて新たなお客様を生み,そのお客様がお客様を呼んでくれる」と話されていました。まさにその通りです。
確かに私の今の事務所の主要なお客様のルートは,過去のお客様からの紹介がほとんどです。
「6次の隔たり」という言葉があります。英語の「Six Degrees of Separation」は、あの大手IT企業「GREE」の語源になった言葉ですね。6次の隔たりは,世界中の人間は、「知り合いの知り合い」といった関係をたどっていくと、5人の仲介者を経て、6人目でつながるという考えで著名な社会学者が提唱したものです。最近の研究では,調査の結果SNSの発展で「5次の隔たり以下」であることがわかっています。世間は恐ろしく狭いです。
一人のお客様を大切にすることがどれだけ大切か科学的にも証明されています。小手先だけの営業ばかりに力を入れて,今いる大切なお客様の仕事の処理が杜撰なものとなったら本末転倒です。悪評などすぐ回ってしまいます。
弁護士一人が、一人のお客様に最初から最後まで事件全般に関わることができ、弁護士を「個人」として評価してもらえる。これは弁護士一人事務所の強みです。
「今来ていただいているお客様に全力を注ぐこと」我々零細事務所が大手事務所に対抗する一番の営業方法なのだと思います。
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