生成AIが業務を楽にする?
2025.12.10ブログ以下、大学時代同じクラスだった大阪の井垣孝之弁護士のツイートに感銘を受けたので、そのまま引用します。
ー以下引用ー
「生成AIが導入されれば、弁護士業務は楽になる」
そんな未来を我々は夢見ていますが、残念ながらそれは永遠に夢のままで終わりそうです。
今日は少し、不都合な予測を書いてみます。
かつて、ワープロやPC、インターネットが普及した時、先輩方は「これで手書きや書庫漁りから解放される」と思ったそうです。
しかし、現実はどうだったか。
作成コストが下がったことで「作成する書面の量」が爆発的に増え、メールによって「即レス」が求められ、ウェブでのリサーチという、「それまで存在しなかった業務が増え、結果として弁護士の業務量は激増しました。
これと同じことが、今まさに生成AIで起きようとしていると感じています。
例えば、私は契約書チェックにAIツールをフル活用していますが、確かに契約書のドラフト作成時間は劇的に減りました。
しかし、空いた時間で優雅にコーヒーを飲んでいるかというと、全く違います。
「AIが数秒で吐き出したドラフトの法的リスクを、人間が全責任を負ってチェックする」という、最も神経を使う工程の密度が濃くなっただけです。
さらに怖いのは、クライアント側の変化です。
クライアントは、AIを使えば、ネットを調べなくとも「それっぽい契約書」や「法的に問題なさそうな主張」を大量生産できるようになります。
その結果、我々の仕事は、「大量の、しかし微妙にポイントを外している、クライアントからの書面の精査」と、「AIは何を間違えているのかの説明」という、「生成AIが現れる前には存在しなかった仕事」に追われつつあります。
こうして見ると、私たちは「AIに仕事を奪われるのか」を心配するよりも、「AIによって爆発的に増える業務量に、我々の頭が耐えられるか」を心配すべきなのかもしれません。
ー引用終わりー
まさにそうなりつつあるこの頃です…。業務の効率化が進み、最も頭を使う仕事が残り、そこに長い時間を割かなければならないのは、なかなか大変かもしれません。単純な事務作業が「仕事」として評価されていた時代の方が、幸せだったかもしれません。仕事が楽になる未来はなさそうです…。







