AIによる効率化?それともレビューコストの転嫁か?
2025.09.19ブログ生成AIの進化が話題になっています。
業務にAIを取り入れている企業も多いと聞きます。
一方で最近よく耳にするのが、「新人がAIで作った資料を先輩がレビューする」という流れです。一見すると効率化に思えますが、よく考えると先輩が時間をかけてチェックし直しているだけで、実は負担を押し付けているだけ…なんてことも少なくありません。
AIから出力された文章や意見には「根拠」や「裏付け」が抜けていることがよくあります。もっともらしく書いてあっても、調べてみたら正しくない、というのはよくある話です。だからこそ大切なのは「なぜそうなの?」「根拠はどこにあるの?」と問いかけてみること。そのやりとりを通じて、新人は調べる力や説明する力を身につけられるし、AIの限界にも気付けるはずです。
ではAIは不要なのでしょうか?
思い返せば、昔は「エクセルなんてよくわからないもの使わず、電卓を叩け」と言われていた時代もありました。けれど今やエクセルは欠かせないツールです。AIも同じで、「どう使うか」が大切です。道具そのものを恐れる必要はなく、責任を持って根拠を問い、裏付けを意識すること、できることできないことの範囲を明確にすること、それができれば、AIは本当の意味で仕事を助けてくれる存在になるはずです。