【流星ひとつ】沢木耕太郎 新潮社
2017.05.18ブログ1979年、ホテルニューオータニ四十階バー・ラルゴ―にて
ノンフィクションライター沢木耕太郎による当時28歳だった藤圭子に対するロングインタビュー。
文体はすべて「会話だけ」という斬新な手法がとられている。
ウオッカトニックを一杯、二杯、三杯と重ねるごとに本音が語られていく。
30年以上前に一度は封印されていたものの、藤圭子の投身自殺を機に出版に至った。
藤圭子のもっとも輝いてた瞬間がおさめられている。
「人生のピークをどこに持っていくか」本当に悩しい問題である。
清原和博しかり。ASKAしかり…。そもそもコントロールできるのか?
仕事柄様々な背景を持った人達に会う。あんなに幸せだった夫婦が兄弟が家族が、簡単に破たんしてしまう。
藤圭子は、この後アメリカに渡り、宇多田光(ヒカル)を出産する。
宇多田ヒカルは、この本を読んでどのような感情を抱いたのだろうか。