【三流】長嶋一茂 幻冬舎文庫
2017.08.24ブログ「親父とキャッチボールをするのが、好きだった」
「父親と違う道を歩んだ方が、ずっと楽なことはわかりきっている」
「野球以外の選択肢はあり得なかった。それほどまでに野球が好きだった。いや、父親が好きだった」
野球界のスーパースター長嶋茂雄を父に持つ長男一茂の自伝。
今やコメンテーターなどで大活躍中の彼ですが、一貫して語られるのは野球への愛情、野球への未練、父への愛情だったのが意外でした。
「あいつらを見返すには、あんな奴らに親父の名前を汚させないためにも打てるようにならなければいけない」
超一流の父を持つが故のマスコミや世間の過剰な注目。コーチからのいじめ。厳しいプロの壁。襲ってきた過呼吸症候群…。
「残念だけれど、お前は来季の戦力に入っていない」
父(当時監督)から自宅で言い渡された戦力外通告。
「もう未練はないよな?」と父から念を押され、「そんなもの、まったくありません」と回答するシーンは本当に胸をうちます。本当は未練だらけなのに。
野球は本当に面白いですね。今年の高校野球も痺れる試合がたくさんありました。
息子に関心を持たせようと、家のテレビでは、なるべく野球中継を流しているのですが、
息子は、リモコンのところへ一目散に走り、すぐにEテレに変えてしまいます。
息子を野球選手にするのは無理なようです。